レーシングミク 2011 ver.

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ッドスマイルレーシングのレーシングミク2011です。
2013ver.に続き、今回は2011ver.です。
同じミクでもだいぶ雰囲気が違いますね。o(^-^)oニコ
あえて説明するまでもありませんが、とても良く出来ています。(^-^)//””パチパチ

早速分解しましょう。

分解しました。

ツインテールは取り外し式です。
これがきついのなんのって(;^_^A

芯に金属線が入っており、自身も硬質樹脂でできています。
折れる事はなさそうですが、あんまり硬いので何処か他の場所が壊れてしまいそうです。
少し削ったほうがよさそうです。

頭がピクリともしません。

チョーカーがあるので別パーツであることは明らかです。
ボディーは硬質製の芯に軟質素材で覆われた2重構造で、頭部(首)のダボはボディーの硬質芯と直結してあります。
頭部のダボも硬質芯か金属芯が入っていると思われます。
ツインテールの重さに耐えるには至極当然の構造といえますね。
作業的にもどうしても分割しておきたいところですが、ひとまずは置いときましょう。

背骨に沿ってカッターを入れると、中に硬質樹脂の塊が・・・
着ぐるみのように軟質表面を脱がすことが出来ます。

お約束の”01”です。

デカールで再現しましょう。
実はこれ一体成型です。多くの場合この様な色分けはパーツ分けで構成されていますが、こちらは塗り分けです。
作業的には分割したほうがよさそうです。

よくみかける構造です。下腹部のみボディーと繋がっています。

色分けが必要となります。
付け根のモールドも生かしの方向で進めます。

硬質樹脂製の脚。

手を加える必要ありませんね。・・・といいたいところですが・・・
熱湯に付けて分解した際に表面のクリヤー塗膜がダメージを受けてしまいました。( ノД`)シクシク…
白くまだらな感じでとても汚いです。( ノД`)シクシク…
それでも簡単な色分けなのが不幸中の幸いです。(;^_^A

頭の分離をします。

まずはチョーカーを外しますが、本来順番が違います。背面側でカットして取り外します。
綺麗に切れば、綺麗に着きます。

ダボ付きの硬質製樹脂のコアの上に、軟質樹脂でミクの顔が成形されています。

硬質樹脂同士で接着されています。どうりでピクリともしないわけです。
硬質樹脂同士の分離は、経験上最も困難な組み合わで、この場合、熱湯に付けても外れません。

ダボの状態を確認するために穴を開けてみます。

鉄の芯が入っているのが見えます。
ダボ穴の機能を損なってはいけないので、これ以上穴を大きくすることはできません。
注射器でちょっとずつアセトンを注入し、接着剤を溶かすことにします。
これも注意しないとダボ(塩化ビニル)自体も溶かしてします。ほんのちょっとずつ、慎重に。

しばらく置いておくと・・・

外れました。(≧ω≦)b OK!!

ダボもきれいです。

最小限の穴のお陰で機能的には問題無しです。
接着剤のカスを削り落し、形状の造型に備えてダボ穴を再建します。

アクリルレジンで穴を修復していきます。

アクリルレジンと硬質塩化ビニルはとても愛称のイイ組み合わせです。
エポキシパテは密着はしますが、きっかけがあると簡単に剥離してしまうのに対して、アクリルレジンはリキッドが樹脂を溶かすので強力にくっつき剥離するはありません。
加えて、とにかく硬いので、この様な構造補強にはうってつけです。
ただ、念入りに離型をしないと、せっかく分離した頭部が完全にくっついてしまい二度と取れなくなってしまいます。
色も豊富なパウダーは白と少量のオレンジでフレッシュカラーにブレンドも出来ます。
別に何色でも良いのですが・・・

先にパウダーを入れて、リキッドを垂らします。

注射器でちょっとずつ・・・
数回に分けて行います。数秒でに反応が始まり、見る見るうちに硬くなっていくので、エポパテの様に形を成形するような使い方には向いていません。
さらにドライブースに入れれば数分でカッチカチになります。

修復完了です。o(^-^)oニコ

腕を分割します。

手間がかかっても、なるべく素肌部分とは分けるようにしています。
この様なケースも分けておいた方が無難です。
切る前にパテでギプスの様なガイドを作ります。
なるべく凹凸のあるところをトレースします。

ヒートガンで加熱し柔らかくなったところでぶった切ります。( ー`дー´)キリッ

ギリギリではなく、ちょい素肌よりを切っています。
2x2真鍮角棒を芯として使うので、3mmほどの穴を掘ります。
掘った穴にエポパテを充填し、予め離型した角棒をグイーっと押し込み、いったん硬化を待ちます。
離型が効いているのでスポンと簡単に抜けます。
はみ出たパテを綺麗にし、角棒の反対側に抜け防止の為の噛み跡を刻んでおきます。

上腕部はダボ穴、前腕部はダボとした方が塗装を遮るものが少なくてイイです。
いったん切ってしまった腕は、元の位置に合わせるのが難しくなり、下手をすると曲がったり、ねじれる事もあり得ます。
その際、先に作ったギプスが役に立ちます。
前腕部にも穴を掘りますが、こちらは4mmほどで、少々大きめです。

ギプスに仮組みした状態で角棒と穴に干渉があってはいけないので上腕より一回り大きいのです。

接着はマジックスムースを使うことにします。

ちっとも出番が無く、もったいないので使います。
基本的にエポパテなので使い勝手は良好です。o(^-^)oニコ
パテの充填はほどほどにしないと角棒を押し込んだ際にパテがあふれてしまい、前腕と上腕がくっついてしまいます。
あふれないことが確認出来たらがっちり固定します。

硬化を待って・・・

うむ、イイ感じです。o(^-^)oニコ

続いて、グローブに素肌が”IN”してる感じにします。

グローブ側の接合面を彫り込み、外堀のようにします。
離型処理後、上腕側の接合面にパテを盛りムニューっとすれば”外堀”形状がトレースされます。
後は素肌に沿って綺麗に均せば・・・

完成です。o(^-^)oニコ
改造は、このボディー単体となるので、とても作業がしやすくなります。

パテ盛りの下地を作ります。

しっかり目止めしないと中の空気でパテがお餅のようにぷくーっと膨れてしまいます。

実際こんな状態です。

接着しないと後でひどい目にあいますね。

こんな所や・・・

こんな所は・・・

瞬間接着剤を流し込みます。さらにアクリルレジンで充填します。

これで下地ができました。

一先ず、てきとーに盛ります。
・・・
ファンタスティックフォーのシンクみたいなので、ざーっと削ります。

ダイヤモンドバーでざーっと削り、#120でゴシゴシすれば・・・

だいたいのアウトラインを出し終えたところで・・・
PVCが露出しているところを削ります。

胸元のちょっと黒くなっているところです。
パテ地の中にちょっとでもPVCが露出していると、硬さの違いから綺麗に均すのが困難です。
パテ地とPVC地の住みわけが出来ていれば問題ないので、残らず削り飛ばします。

同時に、ボディラインの調整もしていきます。
特に肩の周辺は骨格や筋肉の付き方が複雑なうえ、腕の振り方、上げ方なので大きく表情を変えます。

鎖骨周辺も複雑です。

鎖骨から胸にかけてはPVC下のコアまで削っています。
両肩もかなり削っています。
左右で腕の振り方が違うので難しいですね。
オッパイのラインにも影響するので気が抜けません。

硬化後にザーッとペーパーを当てて・・・

うーん、またPVCが露出してきました。おへその横と下がそうです。
お腹のラインもちょっと気になります。
この様にアウトラインを出しては修正を繰り返します。

肩周辺。

だいぶ良くなってきました。o(^-^)oニコ

背中。

もうちょっとです。

再びパテ盛りです。

クラフトテープのパレットに目分量で取り出して混ぜます。

薄くのばし、クラフトテープに霧吹きでシューっと水を吹きかけます。

この水滴を拾いながら作業することでヘラに付きにくくなります。

お腹周りももすっきりしました。大きめの傷もついでに埋めちゃいます。
これでだいたいボディーラインは決まりです。o(^-^)oニコ

塗装中です。

太腿も体に合わせて塗り直します。まずはいったん白にもどしてから・・・

先に塗った本体と見比べながら、クリア系ミクフレッシュでレイヤー塗装します。

続いて、脚です。

分解の際、熱湯に浸したことで、塗膜にダメージを与えてしまったようです。
やや透け気味の塗装は、一先ずグレーにします。
ブルーのラインをマスキングで隠すか、マスキングで塗るか・・・
両端にしたがって細くなっていくデザインなのでマスキングで塗ったほうが綺麗に決まりそうです。

マスキングテープは塗膜を持っていかれる場合があるので、使用面積も出来る限り小さく細くし、残りはダメージの無いラテックスで覆います。

10分もすれば乾いて透明になります。その後はシンナーもアセトンもへっちゃらな強靭なゴム膜となります。
マスキングゾルにはラテックスを使ったタイプもあるそうですが、こちらは美術用ラテックスで1000cc入り。
ラインを塗り終え、ワクワクする瞬間です。o(^-^)oニコ

マスキング剥がす時って、なんか出来た―って感じで・・・好きです。o(^-^)oニコ
でも、吹き漏れたりしてると・・・(。>0<。)ビェェン

イイ感じです。
ラテックスは、一気に剥がせるのでとても気持ちいです。

事前に作っておいた肩の”01”。

多めに作れば、失敗しても平気です。

大分余ってしまいました。(;^_^A

色付けが終了しました。

手袋も片方に謎の傷が見つかり、急遽塗装する羽目になりました。そうなれば無事なもう片方も合わせて塗らなければなりません。(;´д`)トホホ

組立に掛かります。

ラップフィルムで覆い、決して直接触りません。

脚から初めて、腕、頭と組み立てていきます。

接合部分はパテ地のままで、予めマスキングしサフや塗料が乗らないようにしています。

接着は素地同士で付けるのが大前提です。

ε=( ̄。 ̄;)フゥ
組立終了です。o(^-^)oニコ

フィルムを剥がして、髪の毛を付ければ・・・

完成です!ヾ(@^▽^@)ノ ワーイ

髪の毛、ちょっときつすぎです。ヒヤヒヤします。(^。^;)



ミクフレッシュ塗装後、デカールを張り付けて”01”付近に局所的にクリア吹きし塗膜で押さえつけ、乾燥後に全体の艶消し処理をしています。

以上、レーシングミク 2011 verでした。