シェリル・ノーム オルレアンver.

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劇場版マクロスF サヨナラノツバサ シェリル・ノーム オルレアンver. です。
パールコスのブラックフラッグ Ver.1.5.です。
記載は無くスケールは不明。測ったところシェリル235mmなので、1/7でしょうか?
1/8なら188cmになっちゃいます。(;^_^A
シェリルの設定身長はと・・・w(゚o゚)w オオー!169cmだそうです。

原型は戸部仁人氏(ヘビーゲイジ)です。


細かい造型もたいへんすばらしいのですが・・・
特筆すべきはボディーラインとボディーバランスです。

ちゃんと其処に在る感じです。(^-^)//””パチパチ

上手な方は大勢いらっしゃいますが、ここまで出来る方はそう多くはいないでしょう。
なかなかできるもんじゃありません。
指先も自然で表情豊かです。(^-^)//””パチパチ

やや反り気味の腕も女性らしさを感じさせます。(^-^)//””パチパチ
惜しむらくはプライズクオリティーであることでしょう。
プライズの中では良質といえても、A社やG社の一般販売品と比べると仕上げに雲泥の差があります。(;^_^A
原型が見事なだけに、メーカさんにはもう少し頑張ってほしい所です。

早速分解しましょう。

分解しました。

髪の毛とかすごいです。
鼻筋までしっかりある、リアル寄りの顔立ちです。

(*´∀`*)ポッ

構造は3ピースのフェイスタイプ。

髪の毛が一体となってしまうのは、やや難です。(;^_^A

大きいのでケトルに入りません。
ここまでにしておきましょう。

ボディーラインははっきりしていても改造となれば全盛りリボディーとなります。
ポーズ的にもストレートな改造で済むでしょう。o(^-^)oニコ

腕の素肌化はボディーと切り離してある方が手返しが良く作業しやすいのですが、あいにく硬質製の腕なので、無理は禁物です。

このまま進めたほうが無難でしょう。手は別パーツ構造です。

この様に別パーツになっていると圧倒的に作業がし易くなります。

前腕は手の向きによって表情が変わるのでなかなかあなどれない部位です。
クルクルと忙しく向きや角度を変えながらの作業に、大きな胴体が付いているとツールや指が入らないばかりか死角が出来てしまいます。
あらゆる角度から見てポーズやスケールにふさわしい自然なラインにしなくてはなりません。

一般販売品ではまず見られないでしょう。

脇にがっつりパーティングラインが残っています。

造型は大変見事です。d('ェ'*)グッジョブ!!

皺も素晴らしいです。その上ちゃんと”足”が感じられます。(^-^)//””パチパチ

硬質製のワンパーツなので加工が楽です。もっと綺麗にしましょう。


これではあまりにもったいないですから。(;^_^A

ブーツをクリーンナップします。
軟質樹脂製と違って素直に削れてくます。

パーティングラインや”うねり”を均して”平ら”にします。ほれぼれする造型です。o(^-^)oニコ

内側をちょっと削ります。
端を薄くする事でシェープな感じになります。

服を超音波カッターでざっくり削り、その後リューターでひとまわり細くしていきます。

右腕だけ硬質製です。硬いのでここからでも十分造型が出来ます。
ボディーは空洞になっている事が多く、削っていると大抵突き抜けてしまいます。

作業性を高めるためにパテ盛り後はホットプレートで”焼き”ます。
サーモスタッドで温度管理をして80度ほどで、常温なら数時間かかるところ、30分で切削可能となります。
ただ急激な温度上昇でボディ内部の空気が膨張し、まだ柔らかいパテをお餅のようにプく―っと膨らませてしまう事があります。
特にシェリルの様に空洞が大きい場合はしっかり塞がないと危険です。

パテ盛りの前に、削った場所に細かなカスが残って厄介です。

PVCを削ると必ず出ます。”ケバ”と呼んでいます。ペーパーを当てて”ケバ取り”をします。

右腕もパテ盛りする事にします。
造型可能な硬さであっても、材質が違うのはあまり好ましくありません。
全身パテに置き換える事はなく、素肌となる場所の8割~9割位がほどがほとんどです。
シェリルのだと、首の付け根当たり僧帽筋から、腕全域、胴体、腿の上くらいまででしょうか。

両腕を一削りして細くしました。状況に応じてもっと削る事もあります。

下半身の予備削りします。
ボディラインのはっきりしたパンツです。
シェリルの事です。Tバックでも履いているのでしょう。
それでも、皺を消しただけでは裸にはなりません。パンツ補正されているので、やはり造形したほうが自然な裸になります。
先ずはお尻の割れ目を確保します。

深すぎるくらいがちょうどイイのです。

皺を削り落しました。
皺というより、塗膜を含め”一皮”削ってます。


このままではパテ層を確保できていないので、さらに削って小さくします。

股間のラインもだいぶ上がりました。

お尻のラインと厚みがだいぶ変化しました。

そしてここからもうひと削りします。

アナルとオ○○コの下穴を確保します。

これくらいあれば安心してオ○○コが造型できます。ルン(*’∪’*)ルン♪

ガサガサの表面を綺麗に均して、パテの下地がほぼ完了です。

塗膜は完全に落としてしまいます。
その塗膜が厚いのなんのって・・・(;^_^A
このシェリルはVer.1.5。パールコートされている色違いタイプです。
パールは白ベースでないと綺麗に発色しませんので、必然的に”白”バージョンより膜厚になります。
さらにプライズ系のフィギュアは異常に塗膜が厚い傾向があります。なんで?
ただでさえ厚いのが2層なのですから・・・
それも綺麗に塗れているならまだしも・・・なんとも・・・なんかもうボコボコのデロデロです。(;^_^A

でも塗膜の下は案外キレです。o(^-^)oニコ

そこをさらなる美肌にしていきます。トゥルトゥルスベスベのたまご肌でなくてはなりません。( ー`дー´)キリッ

パテの盛り付けです。
すでにちょっと重いです。

お尻もオッパイもこれからですから、もう少し重くなるでしょう。
重いのは塗装が大変です。(;^_^A
指が痛くなります。(;^_^A

曲げた左腕が厄介です。

腕は意外と表情があります。特にシェリルの様な体型の娘は”棒っきれ”というわけにはいきません。
メリハリのあるイメージにふさわしい腕にしなくてはなりません。
ある程度形が出るまで、くっ付ける事ができません。くっ付けてしまうと、とたんにやり難くなります。

グローブとの境、予め離型を施しくっ付かないようにしておきます。

前腕は、手の向きによって形が変わる難しい部位です。橈骨と尺骨の関係を意識しながら造型します。

脇の下はとりあえずこれくらいで。

胴体とくっ付けるまで本格的な調整ができません。
三角筋や大胸筋、広背筋、二頭筋といったいくつもの筋肉で形作られている複雑な場所です。ただ凹んでいるわけではないのです。

曲がった事で出来る”腕プニ”。

肘は鋭いくらいの方がきれい見えます。シェリルなら、これくらいシャープの方がイイでしょう。

肘の内側のちょっと出っ張ったところ。

背もたれにぶつけてしびれるところです。

反対の腕。

筋肉の隆起によってできる凹み、とか・・・
ちょっと逆関節気味なところ。こちらは元々の造型ですでに実装されていたものです。お見事です。
しっかりとおさえてらっしゃいます。(^-^)//””パチパチ
腕を腕たらしめる場所がいくつもあります。これらの特徴をおさえながら造型していきます。

良く出来たフィギュアでもプライズっぽさは否めません。
がっつりパーティングラインが残ってます。塗りもデロデロです・・・(´-ω-`)う~む
なんでこうなっちゃうかなーってくらいこうなっちゃってます。(;^_^A
筆塗り感満載な感じ。逆に、どうやったらこうなるの?

削って均してい綺麗にしようと始めたものの・・・
くじけそうです・・・ε=( ̄。 ̄;)フゥ
とげとげしてて指が痛い・・・(;´д`)トホホ
見なかったことにしたい・・・(;´д`)トホホ
・・・
・・

ε=( ̄。 ̄;)フゥ

仕上げにシンナーを筆塗りして均します。こんなもんでイイでしょう。o(^-^)oニコ

左腕もだいぶラインが出来あがってきたので、肩周辺の調整に入ります。
二の腕までは個別に作業出来ても、肩となるとさすがにくっ付いていないと無理です。

三角筋が完全に分断されています。

それでも接着するのはもう少し先です。

離型をして取れるようにしておいて調整をします。

凸面はと違って凹面は使えるツールが限られるため、均すのが困難です。

そんな時はダイヤモンドビットを使います。
通常はリューターに取り付けて高速回転させガリガリと大胆に削りますが、ピンバイスに咥えさせれば繊細な使い方も出来ます。
#240は一般的な粒度より細かく、切削力もあまり高くありません。
それでも一方向だけ往復させていると、だとたちまち溝が掘れてしまいます。
往復線を45度づつ変えていきながらまんべんなく削っていきます。

概ねボディーラインが出来あがりました。

左太腿のアウトラインを若干外側にシフトしました。


比較的ボディーラインのはっきりした衣装でも、いつの間にか違うラインになってしまいます。(;^_^A



アスリートっぽい体型にしました。

腹筋だけ切れすぎていると全体のバランスがおかしくなります。
縦の溝はよっぽどの”DB”でなければ見られますが、横の溝は鍛えてないとまず現れません。
うっすら”6パック”で引き締まった感じにしました。シェリルならこれくらいがイイです。o(^-^)oニコ

ボディーが出来あがりました。
ε=( ̄。 ̄;)フゥ
塗装可能な下地に仕上げるのとても苦労します。
使用しているサフはハイビルドタイプ(厚吹き)と呼ばれ、もっぱらスプレーガンで広範囲に吹くよう調整してあるので、あまり模型用として使うものではありません。

粒子が粗いので、どうしても吹き肌はざらっとしてしまいます。
スベスベの素肌にする為、スポンジペーパーの”ULTRAFINE”で、くまなく磨かねばなりません。
これにたいへん時間が掛かります。
”吹き肌”の事を除けば、非常に優れた特性を持っているサフなんですが・・・ちょっと考える必要がありそうです・・・(´-ω-`)う~む

ブーツにサフを吹きます。

あまり綺麗に塗れていなかったのでリペイントします。
凸凹の塗膜を綺麗に均した事で所々にPVC素地が露出しています。このまま塗装してしまうと吸込みの違いからムラが生じる場合があります。
塗装の前には必ずサフで下地を作ります。
こちらのサフはT社の”FINE”、塗り肌もつるつるでそのまま塗装に移行できます。o(^-^)oニコ

ホコリを噛んでしまいました。(;^_^A
缶スプレーは噛み易いです・・・

シャコシャコ・・・
シルバーはちょっと重い感じがします。
ここはやはりパールです!(`ω´)キリッ

あまり主張しない感じがイイです。o(^-^)oニコ
あれ!?、写真だと全然パール感伝わりませんね。(;^_^A
実際、綺麗なパールです。o(^-^)oニコ

襟足の塗り分けをします。
すでにボディーの色付けは済んでいます。

シェリル、アップにしてるので、ちょいギザギザで浮かし気味でマスキングします。

塗装終了です。ε=( ̄。 ̄;)フゥ

塗装は換気が大事です。効果的な換気には外気を取り込まねばなりません。
この時期は、けっこう辛いです。( ノД`)シクシク…

パールのブーツです。

パールはイイです。♪♪ホワイトパールは裸に合います。o(^-^)oニコ
シェリルならブラックでもパープルでも合いそうですね。o(^-^)oニコ

裏地は艶消しのライトグレーです。

ピンクにしようか迷いましたが、それだと”カワイイ”寄りになってしまいそうなので、クール寄りでグレーにしました。

組立です。
フィルムを巻いて、決して素手では触れないようにします。

組立は簡単です。o(^-^)oニコ
素肌化も塗装も手間のかかる娘でしたが、組立が楽だと、なんだかイイ娘に見えてしまいます。(;^_^A

グローブの差し込みダボのマスキングを剥がしています。

接着は素地と素地で行います。サフや塗料の付いたダボでは接着の効果が損なわれてしまいます。

先に頭部の組立を済ませます。

前髪は正面から差し込んで取り付けるので、先に左手をくっ付けてしまうと取り付けができなくなります。
ε=( ̄。 ̄;)フゥあぶないあぶない・・・
そんなトラップ、引っ掛からないんだから―

シェリル、完成しました!☆⌒v⌒v⌒ヾ(≧ω≦)ノヒャッホーィ♪



グローブ、帽子もパールでした・・・
組み立てる時まですっかり忘れてました・・・
改めてブーツをパールにして良かった。(^。^;) ホッ



たまーにこんな奇跡巻き起こります。(ゝω・) テヘ

髪の毛はパールフィニッシュして若干艶を残しています。

帽子の裏面は髪の毛のモールドがトレースされていても、ちょっと不安定なので粘着処理を施してくっ付くようにしてあります。

以上、マクロスF シェリル・ノーム オルレアンver. でした。